人を心地よくさせる 1/fゆらぎ
なぜピアノを弾くと、こんなにもリラックスできるんだろう?
楽しいし、すごくリフレッシュできる。
別の記事でも書いたけど、瞑想タイムとしても抜群です。
(過去記事参照:私にとってピアノは瞑想たいむ - ブロケツ)
でも子どもの頃は、上手くならなきゃ!弾けるようにならなきゃ!と追われながらピアノをやっていました。
練習も好きじゃなかった。
(総合大学だけど音楽学部卒業です、もちろん入試でピアノ演奏やソルフェージュ等の試験もあったので毎日数時間は練習しないといけなかった)
大人になってからのほうが、好きな時に好きなだけ弾けるのでとてもリラックスできます。
今はレッスンにも通っていないから、宿題の曲に追われることもないですし。
そんな事を考えていたら、「そういえばピアノにはf分の1ゆらぎがあるからなんじゃないかなあ?」って...
よく聞く言葉だけど、なんとなくぼわーんとした認識しかなかったから、ちょっと調べてみました。
「なんかしらんけどモーツァルトの音楽には癒し効果があるんでしょ?」ぐらいのぺらっぺらの知識だったのでw
連日「揺らぎ」の記事ばかり書いていますが、今日は科学的な揺らぎの法則について。
1/fゆらぎ とは
「1/f」と書いて「エフぶんのイチ」と読みますが、fはfrequencyの頭文字で周波数のことです。
自然界には、人を心地よくさせるある一定の周波数があるそうです。
打ち寄せる波、炎のゆらめき、雨の音、そよ風、小鳥のさえずりなど...
この世の森羅万象には「ゆらぎ」がありますが、時間や動きなどが部分的に不規則で、「規則正しさ」と「不規則」が調和し混じり合った状態が起きます。
リズムが一定のようで不規則なリズムを刻むもの、それが1/fゆらぎ。
また、私たち人間も1/fの法則から成り立っているそう。呼吸や心拍、体温の変化などもこのリズムに当てはまります。
人は、自身が持っている「1/fゆらぎ」のリズムを自然の中で体感すると、その環境下においてα波を発し心地よくなり、リラックスできるというわけです。
自然界のリズムに溶け込んだような気分になるからかもしれませんね。
1/fゆらぎは心拍のリズムに同調して自立神経を整えてくれます。
音楽の中の1/fゆらぎ
例えば、よくレストランやBARのお席にもキャンドルが置かれていますよね。
しっぽりと癒やされてリラックスできるのは、ゆらめく炎や落ち着いたBGMなど、1/fゆらぎの効果も大きいのかもしれません。
BGMから音楽の話に戻りますが、ピアノにも1/fゆらぎのリズムが頻繁に起こっているのだと思います。
・規則正しく拍を刻む左手の分散和音に乗る、右手の歌うような美しいメロディー
・フォルテ(大きな音で)とピアノ(小さな音で)を繰り返しながら少しずつ盛り上がっていく抑揚
・ナチュラルな表拍の中に不意に現れる、シンコペーションの裏拍のアクセント
・フレーズごとに息継ぎをする、ピアニストの「間合い」 …etc.
まさに、「規則正しさ」と「不規則さ」の見事なハーモニーですよね。
まとめ
1つ前の記事でも「ピアノは私にとって瞑想タイム」と書きましたが、もしかして1/fゆらぎも関係あるのかもしれません。
リラックスしつつ、思考する...私にとっては、瞑想するための最高の条件が揃っています。
あえて1/fを意識して日常生活を送ることはこれからも無いと思いますが、自分が好きなことやよくしていることに知らずの間にこの法則が関わっているんだと思えば、なんだかちょっぴり嬉しくなりますね♪
では股\(^o^)/