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「鬼滅の刃」考察。鬼舞辻無惨と中国共産党には共通システムがあった!

「鬼滅の刃」考察。鬼舞辻無惨と中国共産党には共通システムがあった!

前回に引き続き、今回のテーマも「鬼滅の刃」について。
そして新型コロナウイルスでなにかとお騒がせ中の「中国」。

世界が注目する中国の「闇」

新型コロナを通して、中国の「闇」についてもフューチャーされ認知度が高まってきているよね。
それは中国における独裁的な政治と、国民の人権について。

一党独裁を敷く共産党のシステムと私が重なって見えるのは、鬼舞辻無惨という登場人物。
そう、大人気漫画「鬼滅の刃」の大ボスでありラスボス。

なんでそう思ったのか、まずは中国の政治体制から説明するね。

 

 

 

中国共産党の3大システム

現在、中国共産党が行っている政治はなぜ独裁的と言われているのか?
大まかにまとめると以下の3つのポイントがある。

・監視する
・制限する
・賞罰する

1つずつ見ていくね。

 

 

 

①監視する:「天網」

中国本土において実施されている、AIを用いた監視カメラを中心とするネットワークのこと。
その全国的な監視網は「天網」と名付けられ、約2億台のカメラが人々の日常生活に溶け込んでいる。

そのカバーエリアはすでにほぼ全土まで拡大されていて、各都市部においては2000万台を超える監視カメラが街頭に設置されている。
また自動識別と検索機能も備えられていて、人工知能化されている。
デジタル技術に資金を投入し続ける現在では、 13億人の中から1人を特定するのに1秒もかかからないという。


 この「天網」という監視システムは犯罪を抑制することが目的とされているけど、本当のところは、国民の監視に使われていることは明白。
日本人の感覚からすると、過度な監視社会に見えて怖いし不気味~(o_o)

 

 

 

②制限する:「金盾」

インターネットの通信規制、情報制限する「金盾」というシステムがある。
 これによって海外SNSへのアクセスが遮断されている。
世界中の人が当たり前のように利用するGoogle検索やTwitterなどは、中国本土では使えない。

その代わり、GoogleやTwitterなどと同様なサービスを独自に開発し、代替ツールとして中国国民に向け提供している。
例えばGoogleの代替は「百度(バイドゥ:baidu)」、Twitterの代替は「微博(Weibo)」、FacebookやLINEの代替は「微信(WeChat)」など。
過去記事でも書いてるから読んでみてね。
(URL)

また中国政府にとって"不適切"なニュース情報や思想の発信も制限されている。
もちろん、なにが不適切なのかの判断は中国政府のさじ加減次第。
政府の検閲によって、自国の体制を揺るがすような情報は国民には一切届かないような仕組みになっている。


制限された情報で「中国は素晴らしい!共産党は素晴らしい!」と国民を洗脳...嗚呼おそろしやああ(o_o)

 

 

 

③賞罰する:「社会信用システム」 

中国政府は、国民の個人情報に基づきどれほど"信用"できるのかを数値化している、それが「社会信用システム」と呼ばれる仕組み。
所得やキャリアなど社会的ステータス、また日頃の行動の善悪を全て採点して点数化し、全国民のランキングを政府が可視化できるようにし優劣をつけている。

信用スコアが低ければ公共機関の利用が制限されたり、ローンを組むのを拒否されたり、暮らし方を制限される。
またスコアが高ければ優先的に予約が取れたり、就職活動が容易になったり、税金が優遇されたりなど、さまざまな特典や報酬がある。
中国政府にとって望ましい"品行方正"な人民を作り出す方向に主眼を置いていて、信用力によって人々をコントロールする考え方が広まっている。

 
ん~支配者にとって都合の良いクローンをただ大量生産しているようでゾッとするううう~(o_o)


 
 

鬼舞辻無惨が敷く絶対支配の"呪い"

これら3つのポイントは、「鬼滅の刃」作品内の設定でも共通しているように思う。
鬼舞辻無惨は、物語のラスボスとして君臨する最強の存在であり、自分の血を与えることで人間を鬼に変えられる唯一の存在。
つまり鬼達の絶対的支配者。

 

鬼舞辻無惨に関して、以下の世界観が作中で説明されている。

鬼舞辻無惨は「自分の思想こそがこの世の道理」という傲慢な考え方で、自分以外の存在は一切信用していない。
敵である人間はおろか、配下の鬼に対しても単なる手駒として道具扱いしている。
自分の意に背く者であれば、鬼であっても容赦なく殺害する。

作中で"呪い"と呼ばれているもの、それは鬼舞辻無惨が人間を鬼化させる血液にあらかじめ仕込んでいる能力のこと。
その呪いで鬼舞辻無惨は、鬼たちの現在地を常に知り監視している。
もし鬼が鬼舞辻無惨に関する情報を喋ったり名前を口にするだけで、その身が破壊される仕組みが発動する。
また、鬼たちが徒党を組んで反逆をしないように、共食いの性質を与えて組織的行動を不能にしている。

鬼舞辻無惨の部下の鬼たちの中で、強さが上から12番目までを幹部として「十二鬼月」と名付け、自身を狙ってくる人間「殺鬼隊」の対処させている。
鬼舞辻無惨を守った功労者の鬼は、ランクが高くなり出世できる可能性がある。
逆に鬼に落ち度はなくても、無惨は自身の機嫌によって常に容赦無い対応をし、部下を処刑している。

 

監視され、制限され、罰せられるという絶対的なルールと支配。
これは中国共産党の政治体制においても同様で、今の国民の管理方法では「人権」や「倫理」の扱い方として問題が山積み。

鬼舞辻無惨と中国共産党...共通点を感じるのは決して私だけじゃないはず。

 

 

 

ラスボス戦での伏線とキーパーソン

「鬼滅の刃」の最新話はただ今、絶賛クライマックス中!
今週のジャンプに掲載されたのが198話。作品は200話前後で完結するとも予想されている。
無敵に思われたラスボス鬼舞辻無惨もみるみる弱体化していしまい、今にも倒されそうな状態。

 

クライマックスが盛り上がっているのはいろんな伏線があるからだけど、そのキーパーソンの1人になっているのが「珠代」という登場人物。
この漫画は人間対鬼という種族の戦いを描いているけど、珠代は人間の味方勢力というレアな存在の鬼。

珠代は鬼でありながら、医者でもあり、主人公の丹次郎を援助している。
自身の闘争本能や邪悪さを、時間をかけて、理知的な思考と良心で克服している。
普通なら人間を喰らわないと感じる飢餓感も、定期的に少量の血液を摂取することで抑えられるよう体質を変化させた。
また自身の持つ高度な医療術で、鬼舞辻無惨にかけられた"呪い"を解除した。

珠代は高度な医療知識で、いくつかの薬も開発している。
その薬の効果は、細胞分裂を阻害する作用を持つものや、肉体を加齢させるものなど。
ネタバレにあるので全部明かさないけど、これが伏線としてラスボス編にも効いてくる。
鬼舞辻無惨を弱体化させ戦況を大きく変える、まさに重要人物。

 

鬼滅の刃でいう珠代の存在、これを中国に当てはめた場合は誰に相当するだろう?
私は、留学や仕事で海外に出た中国の人々だと思う。

中国国内の支配下から1歩外に出て、自国と海外とのギャップを知る人は多い。
またSNSを駆使するネットユーザーである若い世代は、正しい海外情報にかなり詳しくなっているそう。

鬼舞辻無惨の呪いを解除した珠代という人物は「= 留学や仕事で海外へ出た若者たち」
珠代が開発したきぶつじを弱体化させる薬は「= 中国国外SNSの情報」
これらが伏線とキーパーソンとして、鬼滅の刃同様、中国の新たな未来を切り拓いてくれるかもしれないね。 

 

 

 

本日のケツ論。

国民を囲い込んで情報統制を図っても、経済や技術や人材のグローバル化はもう止まらない。生じる矛盾はどんどん大きくなってゆく。
留学や仕事で海外に出た中国の人々が、今までとは違った視点で自国を見るようになる。

現代は、中国人を含め、若い世代の人たちがどんどん海外に出ていくようになった現代。
もう情報だけをグローバル社会から切り離して、優秀な自国民を囲う時代は終わっていると私は思う。

「鬼滅の刃」はどんな形で完結するのか、そして中国の行く末はこれからどうなっているのか。
私たちは両者から目が離せない。

 

...うおーーーめっちゃ真面目な記事になっちゃったw
次回は下ネタいきまっすw

では股\(^o^)/
 

 

 

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