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カラーコーディネーター検定1級の独学勉強方法と重要ポイントを紹介

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色彩検定1級とだいたい同じ流れで勉強したので、まずはこちらの記事を読んでもらえると助かります。↓

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この資格も、独学勉強でいきなり1級を受験しました。

しかし、1級の勉強しかしないで、合格するというのはありえません。

色彩検定1級の時と同じように、まずは3級の公式テキストと参考書から購入して、勉強を始めました。

 

 

 

私の私見として、カラーコーディネーター検定(以下 カラコ と表記) 2級までは、色彩検定の1級1次の内容と非常によく似ています。

試験範囲が結構かぶっているので、カラコ2級に合格した人は、色彩検定1級の取得を視野に入れてみてはいかがでしょうか?

色彩検定1級は、ざっくり言って、カラコ2級の範囲 プラス 1級2次試験 です。

 

色彩検定のほうが、各表色体系(カラーオーダーシステム)に対して深い理解と、それを使いこなす技術が必要となります。

それが顕著となるのが色彩検定の1級2次試験です。

「PCCSなら2:R-4.5-9s」「マンセルなら3PB」「オストワルトなら14nc」「NCSならsc-φ=2050-R90B」等、

実際に色をどのように分類・表示するのか、そしてさまざまな配色パターンの例題について、各表色系の表示方法で解答する必要があります。

 

また、色彩検定での基本となる表色系はPCCSですが、カラコ検定ではCCICが基本となります。

CCICは、商工会議所が色彩の専門家と共に開発した 独自の色彩体系です。(カラコ検定は商工会議所が主催)

色彩検定の勉強と並行している人は、PCCSで色を考える癖がついているかと思うので、混同しないように注意しましょう。

 

 

以降、1級試験をふまえたうえで重要だと思うポイントを、まずは3級の範囲から紹介していきますね。

 

 

 

3級

・公式テキスト

カラーコーディネーションの基礎―カラーコーディネーター検定試験3級公式テキスト〈第4版〉

カラーコーディネーションの基礎―カラーコーディネーター検定試験3級公式テキスト〈第4版〉

 

 

・主に使用した参考書 兼 問題集

一発合格!カラーコーディネーター3級完全攻略テキスト&問題集 第3版

一発合格!カラーコーディネーター3級完全攻略テキスト&問題集 第3版

 

 

 

3級の勉強は最も重要です。

なぜかというと、1級論述問題の範囲内だからです。

 

1級は 第1分野(ファッション色彩)・第2分野(商品色彩)・第3分野(環境色彩)と細分化されていて、3つの分野から1つ選択して受験する方式を取っています。

どの分野を選択しても、試験内容はマークシート方式の問題と論述問題です。

論述問題は例年2問出題されますが、1問目は3分野共通の問題に200文字で解答、2問目は選択した分野の問題に500文字で解答します。

 

3・2級の内容はともに論述1問目の範囲に含まれますが、だいたいは3級を元とした内容から出題されています。

過去の出題テーマを以下にまとめました。(1997年~2014年)

 

 

 

【第2章:色の心理効果】

・2003年:「SD法の目的と手順」

・2008年:「色の心理的効果」

 

【第3章:色の心理効果】

・1997年:「JISの表示体系」

・1998年:「心理物理特性が明確になっているカラーオーダーシステムの例」

・1999年:「マンセルとXYZ表色系および変換できる表色系の相互関係」

・2005年:「遠隔地間において色の情報を正確に伝える方法」

・2011年:「JISの 物体の色名 について」

・2014年:「色の三属性の説明とトーン(色調)との関係」

 

【第4章:色彩調和と配色】

・2001年:「ジャッドが指摘した色彩調和の一般論」

 

【第5章:光と色】

・2012:「虹の色について物理的視点から」

 

【第6章:眼のしくみと色知覚】

・2006年:「色覚の多様性」

・2010年:「色の見えに影響を与える要因(時間的影響・空間的影響・色覚や加齢)」

 

【第7章:測色】

・2000年:「分光測色方法と刺激値測色方法について」

・2002年:「視感比色について色の違いを判断する際の注意点」

・2007年:「測色値と色差」

 

【第8章:混色と原色】

・2009年:「混色の原理」

・2013年:「カラーディスプレイとインクジェットプリンタの色再現方式」

 

(・2004年は、カラーコーディネーションの事例が出題されたようです。事例から色再現についてと改善案を論述。)

 

<参考HP 1→【カラーコーディネーター検定1級】独学合格体験記第7回「論述500字問題の攻略法」|試験に出る色彩用語

参考HP 2→カラコの小論文対策。 : “色といろいろ日記”

 

 

 

これらを見ると分かるように、出題範囲は結構偏っています。

もちろん上記に挙げた章だけを勉強するのは危険ですが、特に重点的に勉強しておくといいでしょう。

 

200文字というのは少ないです。

まずは各項目のテキストを何回も繰り返し読んで内容を理解し、次にキーワードを暗記します。

キーワードを繋げながら文章にする練習をすると、200<文字埋めるのにはあまり困らないのではないでしょうか。

 

 

 

2級

・公式テキスト 

カラーコーディネーター検定試験2級公式テキスト カラーコーディネーション

カラーコーディネーター検定試験2級公式テキスト カラーコーディネーション

  • 作者: 東京商工会議所,東商=
  • 出版社/メーカー: 東京商工会議所
  • 発売日: 2012/02/01
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・主に使用した参考書 兼 問題集

一発合格! カラーコーディネーター2級 完全攻略テキスト&問題集【第2版】

一発合格! カラーコーディネーター2級 完全攻略テキスト&問題集【第2版】

 

 

 

2級の範囲から、色彩の実務に関する項目が新たに多く増える印象です。

染料が顔料の各特性や用途、色彩の品質管理、色彩調査の目的や方法、実際の商品等の色彩の実例 などです。

1級ではそれらをさらに分野ごとに専門化した学習が必要ですが、まずは基礎となる2級の範囲を、しっかりと理解しましょう。

 

公式テキストを何度も読むことは必須ですが、重要となるキーワードを効率的に覚えたいなら、参考書の活用が有用でしょう。

私が上記で紹介した参考書は、各項目の重要ワードが赤字・黒太字でまとまっています。

 

色彩検定の方法と同じく、練習問題の正解率が8~9程度になったところで、1級の勉強に進みました。

また、2級も1級共通の論述問題の範囲に含まれているので、テーマごとに200文字程度で文章を書く練習もしました。

その時も、参考書は既にポイントがある程度まとまっているので、まずはその模倣のような形から始めるのに便利でした。

 

 

 

1級

・公式テキスト

カラーコーディネーター検定試験1級公式テキスト〈第3版〉: カラーコーディネーションの実際 ファッション色彩

カラーコーディネーター検定試験1級公式テキスト〈第3版〉: カラーコーディネーションの実際 ファッション色彩

 

 

・主に使用した参考書 兼 問題集

カラーコーディネーター検定試験1級過去問題集〈2015・2014・2013〉

カラーコーディネーター検定試験1級過去問題集〈2015・2014・2013〉

 

 

 

3つの分野があるうち、私は「第1分野 ファッション」を選択しました。

これ以降は第1分野のみのポイント紹介となりますが、論述問題の勉強方法に関しては共通するものがあるかと思います。

もしよければ参考にしてくださいね。

 

 

まずはじめに、過去に論述問題2問目のテーマとなった章・節の紹介から。(2004年~2014年)

星マークは、重要度・出題率が高そうな度合いなどを表した、超個人的な5段階評価です。あまり参考にしないでください←

 

 

 

★★★☆☆ 【第1章:ファッションカラーの定義と重要性】

・2006年:「第3節 カラーコーディネーターの定義と役割」より

 

★★☆☆☆ 【第2章:身体色の特徴】

 

★★★☆☆ 【第3章:ファッションと色彩文化】

・2007年 2013年:「第1節 現代西欧ファッションにおける色彩」より

 

★★★★☆ 【第4章:ファッション&メーキャップの色彩と配色】

 

★★☆☆☆ 【第5章:ファッションカラーの品質管理】

 

★★★★☆ 【第6章:ファッションカラーの調査と手法】

・2005年 2010年:「第1節 カラー調査の種類と手法」より

 

★★★★★ 【第7章:流行色の意義と変換】

・2011年:「第2節 流行色の変遷」より

・2004年 2008年 2009年 2014年:「第3節 流行色の分析と管理」より

 

★★★★☆ 【第8章:ファッションビジネスのカラーコーディネーターの役割】

・2012年:「第2節 ファッションビジネスのカラーコーディネーターの役割」より

 

★★★★★ 【第9章:ファッションビジネスにおける色彩計画の実際】

 

★★☆☆☆ 【第10章:化粧品メーカーのマーチャンダイジングと色彩計画】

 

★★☆☆☆ 【第11章:衣服と化粧のカラーコーディネート】

 

★★★☆☆ 【第12章:ファッションカラーの色彩調和】

 

 

 

こうやって見ると、こちらもまた傾向が偏っていますね。

特に 第7章3節 の 流行色の分析と管理 については、よく出題されています。

トレンドカラー経年変化の分布図から、ある色の増加 減少現象・変動の大きいカラーの特徴・色相別の傾向等、読み取る練習をじっくりしましょう。

 

 

 

私のテキスト全体の印象ですが、第3・4・7・8・9・12章は暗記リストが多いです。

テキスト内の理論を理解した後は、キーワードを覚えることを意識しましょう。

また第3・7章については、自分なりの図式年表を何度も書くと覚えやすかったです。

第6・8・9・10章の色彩計画のフローは、各プロセスごとにノートに一行でポイントをまとめると、大まかな流れがつかみやすかったです。

 

 

 

1級公式テキストは数百ページと文章量も多いですが、基本の勉強方法は、やはりテキストを何度も繰り返し読むことです。

具体的に私は、テキスト全体をまず5回ほど読みました。

「今日は1~3章まで」「明日は4~7章まで」と細かく範囲を逆算して区切ると、いつまでに5回読み終えたいかの計画も立てやすいです。

 

そして5回ほど読んだ後は、各章を、自分が暗記できていないキーワードを中心に、ノートに1ページずつまとめました。

自分専用の、キーワード集の完成です。

これを多数コピーし、いつでもどこでも持ち歩きました。お風呂でもトイレでも目を通し、丸ごと暗記しました。

字が汚いのがバレますが、参考として写真を載せておきます。

 

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次に、再度テキストを読み込むことと並行して、論述の練習に入っていきます。

各章・節のテキストを1回読むごとに、丸ごと暗記したキーワードを繋げながら、文章化していきます。

初回はただ単にキーワードが繋がった文章になりましたが、繰り返すうちに、長い文章や体系的な文章を書けるようになってきます。

慣れです、慣れ。

バカな私でも出来たのですから、文字数が書けないということは、まだキーワードの暗記が足りていないか、テキストを読み込む量が足りていません。

 

すごく地道な作業ですが、これを試験直前まで続けることで、合格率はぐっと上がるでしょう。

何度も「ギャーーー!疲れたもうヤダー!」と発狂しそうになりましたが、試験が終われば「あの時 地味な作業頑張っておいてよかった~ふふふん♪」と思えました。

単純な自分w

 

 

 

まとめ

繰り返しになりますが、ここで紹介したポイントや勉強法は個人的主観によるものなので、私は一切責任を負いません。

自己責任でよろしくお願いします。

他サイトや、他の合格者など、いろんな意見を聞いたうえでご自分に合ったものを参考にしてくださいね。

また、そもそも独学でなく スクールに通って勉強される方が良いパターンもあるかと思います。

 

 

個人的に、カラコ1級のテキストは、今でも重宝しています。

今まで色彩の業務経験が 0 だった私にとって、どういう流れで色彩計画が行われているのか、そして実際にはどんな手法を取っているのか、起業する前にリアルの世界を垣間見れました。

 

試験を受ける前は、合格率にひるんで受験しようか多少迷いましたが、取得して本当に良かった!

 

色彩検定1級では、色の配色や表示方法など、「色を見分ける 使いこなす」ことが学べますが、カラコ1級ではそれが「ビジネスにおいてどのような場面で必要か 」を学べます。

仕事として色彩を今後活かしたい人にとっては、役立つでしょう。

 

 

カラコ1級は合格難易度が比較的高い資格ですが、自分にとって本当に必要なら、取得のためのそれなりの努力は誰でも必要なはず。

もし落ちたとしても、本当に必要なら、また来年 再チャレンジすればいいだけです。

生涯に一度しか受けられないわけでもないですし、誰にでも開かれています。資格は逃げませんw

自分のペースで、前向きに勉強していきましょう。^^

 

 

では股\(^o^)/

 

 

 

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*追記* 20170905

2015・2016年の200字論述テーマ、500字論述テーマを追加します。

当記事の過去論述テーマは全て、問題文をそのまま掲載したものではないことを、ここに明記しておきます。

 

<200字共通論述テーマ>

・2015年 「色材2種類(染料と顔料)の特性と着色方法の違い 又工業的な使用方法」

・2016年 「色を正確に伝える方法を1つ選び、利点と欠点を含めて説明」

(XYZ三刺激値・マンセルシステムの三属性・色見本・色名・CMY・RBG)

 

<500字論述テーマ 第1分野>

・2015年 「服飾における色彩文化史において ファッションの黒 の観点」

・2016年 「MP(マーチャンダイズ・プレゼンテーション)を構成するVP PP IPの各役割と目的、原則」